セカンドライフ②
セカンドライフの生きがい
1.セカンドライフの時間
「人生100年時代」といわれるように、平均寿命の延びと共に人生が長くなって、中高齢者がこれからを楽しむ時間も益々長くなります。
セカンドライフを楽しめる時間も増えて、楽しく生き生きと生活することで健康の為にも相乗効果が生まれ、幸せなセカンドライフにつながり理想的な上昇スパイラルが出来ていきます。
また楽しいことをしている時間はアッという間、歳を重ねると時間経過がだんだん早くなりませんか、そんな経験は皆さん沢山お持ちだと思います。
実際に歳をとると1年が早く感じることを心理学的な時間感覚として説明しているジャネーの法則があります。
“ジャネーの法則(ジャネのほうそく)
19世紀のフランスの哲学者・ポールジャネが発案し、甥の心理学者ピエール・ジャネの著書において紹介されました法則です。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
生涯のある時期における時間の心理学的長さは年齢に反比例(逆数に比例)すると主張したものです。“
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
例えば5歳の子供の1年間は、50歳の人間の10年間に相当し、5歳の子供の1日は50歳の10日分に相当する感覚になるということです。
一方で、高齢者が退職引退した後に時間を持て余してしますと、徐々に生きがいややる気が減退して気力をなくしていきます。
負のスパイラルに入ると時間がとてつもなく長くなり健康にも決して良くはありません。
そんな状態にならない為にも、好きな事・やりたい事をやって行きましょう。
参照 :『セカンドライフ① セカンドライフを楽しむ3つの条件 ①気力と体力と健康』
楽しむ時間は沢山あります、好きな事・やりたい事はひとつやふたつでなくても色々あってもいいと思います。
沢山やりたい事があることで、楽しめる方同士の繋がりやコミュニティーが生まれ時間を共有する事にもつながり、絆や仲間意識も芽生えることで楽しさも膨らむことでしょう。
楽しむことで、生きがいや張り合いが出て、心と体の健康にもつながる、一石二鳥から三鳥に効果も拡大していくことでしょう。
2.生きがいを見つけよう
セカンドライフで趣味ややりたいこと好きな事が出来る。
好きな事・やりたい事とは、又は趣味の活用と例えるなら実際の社会生活で何をしているか調べた結果があります。
2016年に子供から大人・高齢者まで約20万人を対象にした、総務省が5年ごとに実施している社会生活基本調査にて生活時間の配分や自由時間の主な行動などについて調査した結果をご覧ください。
1.趣味・娯楽について
「趣味・娯楽」の行動者数は9855 万9千人で,行動者率は87.0%となっている。男女別にみると行動者率は男性が87.2%,女性が86.8%
行動者率を年齢階級別にみると,10~14 歳 95.5%と最も高く,年齢が高くなるにつれておおむね低下していますが、50~54歳89.6%、60~64歳86.4% 70~74歳81.7%と8割の方は何らかの行動をしていることがわかります。
「趣味・娯楽」の種類別に行動者率をみると,「映画館以外での映画鑑賞」が52.1%と最も高く,次いで「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が49.0%,「映画館での映画鑑賞」が39.6%などとなっている。
【趣味・娯楽の種類別一覧】
行動 種類内容 全年代行動率 高齢層行動率高い◎
1.映画鑑賞 (映画館以外での映画鑑賞) 52% ◎
(映画館での映画鑑賞) 40%
2.音楽鑑賞
CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞 49%
音楽会などによるポピュラー音楽・歌謡曲鑑賞 14% ◎
音楽会などによるクラシック音楽鑑賞 10% ◎
3.趣味としての読書 39% ◎
4.テレビゲーム・パソコン ゲーム 36%
(家庭で行うもの携帯用を含む)
5.遊園地,動植物園,水族館などの見物 34%
6.カラオケ 31%
7.園芸・庭いじり・ガーデニング 26% ◎
8.写真の撮影・プリント 25%
9.スポーツ観戦 22%
(テレビ・スマートフォン・パソコンなどは除く)
10.美術鑑賞 19% ◎
11.趣味としての料 理・菓子作り 18%
12.演芸・演劇・舞踊鑑賞 15% ◎
13.日曜大工 11% ◎
14.楽器の演奏 11%
15.編み物・手芸 11% ◎
16.パチンコ 8%
17.和裁洋裁 6% ◎
18.キャンプ 6%
19.書道 4% ◎
20.絵画・彫刻の制作 4% ◎
21.将棋・囲碁 4% ◎
22.華道・茶道 4% ◎
23.邦楽 (民謡,日本古来の音楽を含む) 3% ◎
24.詩・和歌・俳句・小説などの創作 3% ◎
25.コーラス・声楽 3% ◎
26.陶芸・工芸 2% ◎
27.邦舞・おどり 2% ◎
28.洋舞・社交ダンス 1% ◎
※「全年代の行動率」は、10歳から~75歳以上までの全年代の行動率(%)です。
※「高齢層行動率高い◎」は、全年代の行動率に対して50歳以上の高齢層の行動率が同等又はそれ以上のものに◎チェックしました。
2) 旅行・行楽について
「旅行・行楽」の行動者数は8329 万2千人で,行動者率は73.5%となっている。
男女別にみると,男性が3926 万4千人,女性が4402 万7千人となっており,
行動者率は男性が71.1%,女性が75.8%で,女性が男性より4.7 ポイント高くなっている。
行動者率を年齢階級別にみると,10~14 歳が85.2%と最も高く,15~19 歳で75.0%と大きく低下するものの,20~24 歳から上昇して35~39 歳で82.2%となり,40 歳以上は年齢が高くなるにつれて低下しています。
種類別に行動者率をみると「行楽(日帰り)」が59.3%,観光旅行では国内が48.9%,海外が7.2%などとなっている。
「旅行・行楽」の行動者率を「共にした人」別にみると,「家族と」が57.1%と最も高く,次いで「友人・知人・その他の人と」が30.7%,「一人で」が12.3%,「学校・職場の人と」が10.1%,「地域の人と」が4.1%となっている。
3) スポーツについて
「スポーツ」の行動者数は7797 万7千人で,行動者率は68.8%となっている。
男女別にみると,男性が4057 万6千人,女性が3740 万1千人となっており,
行動者率は男性が73.5%,女性が64.4%です。
行動者率を年齢階級別にみると,10~14 歳が90.2%と最も高く,年齢が高くなるにつれておおむね低下している。
「ウォーキング・軽い体操」,「器具を使ったトレーニング」は幅広い年齢階級で行動者率が上昇し、ウェーキング・軽い体操、ゴルフ、ゲートボールは高齢層の方が行動率が高い結果になっています。
【スポーツの種類別一覧】
行動 種類内容 全年代行動率 高齢層行動率高い◎
1.ウォーキング・軽い体操 41% ◎
2.器具を使ったトレーニング 14% ◎
3.ボーリング 13%
4.ジョギング・マラソン 12%
5.水泳 11% ◎
6.登山・ハイキング 10% ◎
7.つり 9%
8.ゴルフ 8% ◎
9.サイクリング 8%
10.野球 (キャッチボールを含む) 7%
11.卓球 7%
12.バトミントン 7%
13.サッカー(フットサルを含む) 6%
14.テニス 5%
15.スキー・スノーボード 5%
16.バレーボール 5%
17.バスケットボール 4%
18.ソフトボール 3%
19.ゲートボール 1%
20.柔道 1%
21剣道 1%
以上の様に、趣味や娯楽、旅行や行楽、スポーツを通じて、自分で好きな事やりたい事を始めて見てはいかがでしょうか、また既に実施されている方は、少しでも長く楽しめるように健康にも気を配り頑張って続けて行きましょう。
更に興味が持てるものにチャレンジしたり、体力に合わせて行動種目を変更したり、長く楽しく続ける為に必要な選択ともいえます。
セカンドライフで趣味や好きな事やりたい事が出来る喜びを感じていつまでも健康で人生を謳歌してください。
参考資料 : 総務省統計局 社会生活基本調査より
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』