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孤独死について

「孤独死でも孤立死でもどっちでもいいよ、ひとりで死ぬ覚悟はできているから。それより子どもに迷惑をかけないようにするにはどうすればいいんだい?」

先日、おひとりさまの終活セミナーに参加された70代男性からのご相談です。

団塊世代のこのお父さん。数年前に奥様を亡くされてから都内でひとり暮らしをされていて、結婚している2人のお子さんとは一緒に住んでいません。

ひと昔前は3世帯同居が当たり前でしたが、いまは就職や結婚を機会に子どもが実家から独立するので、最近は相談者のお父さんと同じようにひとり暮らしの高齢者世帯が増えています。

平成29年度版高齢社会白書によると、高齢者だけの世帯数は1371万世帯で全世帯の27.2%になります。4世帯に1世帯が高齢者だけという事実を見ると、昔のように家族に看取られながら自宅で最期を迎えることは贅沢な望みになっているのかも知れません。

ニッセイ基礎研究所の調査でも推計で年間約3万人の高齢者が孤立死していると2015年に報告されていますが、生涯未婚率(50才まで結婚したことがない人の割合)の増加を考えると孤立死の不安を抱える人はこれから更に増えていくでしょう。

 こういう話をすると「ひとりで死ぬのはしょうがいないけれども、自分が死んだことを誰かに気づいてほしい。死体が発見されずに何日も放置されるのはイヤ」と皆さん言われます。

社会のあり方が変わって、自分が死んでも「誰かが何とかしてくれる」という時代ではなくなりました。いまは自分が死んだ後のことについて準備しておくことが普通になりつつあります。

その為には今までのような血縁関係だけに頼るのではなく、何かあったときに助け合えるような地域のとのつながりが必要になります。孤立死の不安を抱えている人は、これを機会に隣に住んでいる人に話しかけるなど、自分ができることから始めてみてはどうでしょうか。