0120-980-845

介護について

「そろそろオカンの介護の準備せなあかんねん」

先月、高校の同窓会で十数年ぶりに会った同級生との会話です。

 詳しく話を聞いてみると、5年前に父親を脳梗塞で亡くし母親ひとりで大阪市内の実家に暮らし続けていたそうですが、半年ほど前に家の中で転んで入院したのをきっかけに介護保険を使いはじめ、それからは何かあるごとに自分に連絡が来るようになったそうです。本人は3人兄妹の次男ですが、兄は仕事の都合で東京に住んでいて、何かあってもすぐに駆けつけることはできません。妹は奈良に住んでいますが、義父母と同居しているので母親の面倒を見るのは難しいとのこと。実家の近くでひとり暮らしをしている自分がすべてのことに対応せざるを得ない状態です。しかも思っていたより母親の体調はよくないようで、「ひとりで生活させるのは難しいんじゃないか?」という話が出はじめたようです。

 ひと通り話を聞いたあと、わたしは「これから起こる介護について兄妹でちゃんと話し合いができているのかな?」ということが心配になりました。なぜなら、母親の介護状態がすすんだ場合、いまのままだと自分ひとりで介護を担うことになるでしょう。介護の経験がない働き盛りの男性が母親を介護するのは正直なところ難しいと思います。しかも真面目な性格なので、介護も仕事も頑張りすぎて本人の生活がもたないのじゃないかと考えてしまいました。

わたしは家族の介護をはじめる人に、介護には「からだの介護」と「こころの介護」の2つがあると話しています。「からだの介護」は文字どおり介護保険を利用して介護のプロにお願いできる介護です。「こころの介護」は家族しかできない介護される人の気持ちに寄り添う介護で、この2つを分けて考えるようにして下さいと伝えています。

介護をする人もされる人もお互いの笑顔が続くことを大切にしてほしい思います。