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起業を目指す セカンドキャリアの活かし方

セカンドキャリア⑥
起業を目指すセカンドキャリア

シニアの起業家は増加している

 

シニアの起業が年々増加しています。

アクティブシニアといわれる、生き生きと生活し公私ともに充実して活動に取り組むシニアが増えていることからも、起業・開業をとおしてセカンドキャリアの活動を充実したものにしていると考えられます。

現在の仕事や会社を離れ、新たな仕事にチャレンジする起業家について調べてみました。

日本政策金融公庫「起業と起業意識に関する調査(特別調査)」によると、
「起業家」起業開始時を年齢別にみると、29歳以下が最も多く27.5%、

年齢が上がるにつれて起業家は少なくなり、
60歳代は11.0%と10人に1人の割合となっています。

相対的に若い世代が多いのは、働き方の多様化や、IT情報社会の躍進により起業チャンスが拡大し、起業に関心を持っている若手が増えていること、同時に起業にむけた準備支援も増えていることがあげられます。

起業家開始年齢

開始年齢起業家(%)

29歳以下

30歳代

40歳代

50歳代

60歳代

起業家

27.5

25.7

 23.3

 12.6

 11.0

ゆるやかな起業家

 17.5

 20.4

 13.6

 19.4

 29.1

参考:日本政策金融公庫 2018年「起業と起業意識に関する調査」より

一方で、「ゆるやかな起業家」は60歳代が全体の29.1%と3割近くに達しています。


“ゆるやかな起業家とは、
①仕事の収入の多い少ないにこだわらず、
②仕事の目的とし て「自分の好きなことを自分でやること」を重視する開業者を「ゆるやかな起業家」とする。”
引用:日本政策金融公庫「起業と起業意識に関する調査(特別調査)」結果から

この「ゆるやかな起業家」は、
近年はフリーランスや副業を認める企業・会社が増えることによる働き方の多様性で広がり、収入の多い少ないにこだわらない、自分の好きなことを自分でやるという、正に「ゆるやかな」気持ちで始められることから増加しています。

ゆるやかな起業家は60歳代29.1%と他の年代と比べても10%程度多い、
退職金や公的年金の受け取りなどにより、生活費程度の資金はあるが、
もう少し稼ぎたい方、自由に仕事がしたい方、経験や知識・資格を活かしたい方などが、シニアに最適な働く手段として「ゆるやかな起業家」がこれからも増加することが予測出来ます。

 

シニア向け「ゆるやかな起業」とは


70歳就業法に向けては、企業側も「高齢者雇用法」改正の努力目標に基づく施策の手段として、起業による独立・開業支援は、高齢者雇用支援の継続的に業務委託契約を締結する制度にも沿っている為、この手法は活用しやすくなると考えられます。

勤務しながらの開業やフリーランス・副業など起業のかたちに向けて支援をはじめることで、スタート時の不安などの抵抗を和らげることで、起業のハードルも低くなると思われます。

そこで起業家の皆さんが起業する目的(図7)を調べると、

「自由に仕事がしたい」「収入を増やしたい」「仕事の経験・知識・資格を生かしたい」という動機から起業している方が多い傾向があります。

「起業家」は特に収入面に関しては意識しているが、「ゆるやかな起業家」は収入より経験や資格、趣味や特技を生かす、社会の役に立つという動機が上位に目立つことからも、これまでのキャリアを十分に活かして、収益面以上に仕事する価値観などやりがいを重視する姿勢が見られます。

また、起業家の皆さんが起業して良かったと思うこと(図26)は、

やはり「自由に仕事ができる」(69.9%)という回答が高くなっています。

経験と資格を生かす、技術やアイデアを試す、時間や気持ちのゆとりなど、これまで雇用従事していた時から、起業によるキャリアチェンジしたことで得られた、自分中心の行動や仕事の中での自由度は確実にアップしているようです。

一方で、起業に伴うリスクを負うことは避ける傾向があることも事実です。

特に高齢になってからは、起業に関心があっても実際に起業できる方は一握りといえます。
事業を展開の問題点(図27)を聞くと、
「売上の安定確保がしにくい」「けがや病気の対応が難しい」など事業を進める上での課題と考える起業家が多くいる状況です。

この課題は高齢者のリスクでもあり、起業の特徴でもある一人や最小人員で仕事を進める弊害でもあります。

 

起業に対する満足度は高い

 

起業家の満足度を調べていくと、

仕事のやりがいに関する満足度(図30)では、「かなり満足」と「やや満足」で

「勤務者」は35.1%に対して、「ゆるやかな起業家」74.9%、「起業家」は66.2%、と

非常に高い満足度を感じて、やりがいを持って仕事をしていることがわかります。

 

休暇や家族との過ごし方など私生活面(図31)でも、「ゆるやかな起業家」68.9%、「起業家」58.6%、は「勤務者」の満足度47.5%と比較しても、どの起業家も満足度は大きく上回っています。

 

総合的な満足度(図32)から見ても、「ゆるやかな起業家」69.3%、「起業家」56.1%は「勤務者」(41.0%)を大きく上回っています。

起業することで、収入面の拡大チャンスや時間軸の自由度は増えていきますが、同時に自己責任の重圧や自分次第の成果反応がダイレクトに影響してきます。

そんな、緊張感もあり仕事に取り組む姿勢や得られる達成感は、おのずと勤務者とは比較にならない大きな手ごたえになります。

「ゆるやかな起業家」としては、重圧を大きく背負うことを二の次として、収入面をあまり固守しないように考えている方が多いようです。

好きな事や得意な分野を自由に仕事として、働くことの喜びとか面白さも感じながら、急がず慌てず取組んでいくことで、仕事の達成感や充実感を味わうことが優先されているようです。

収入の増加や家計の維持よりも、自己実現を 図ること自体を重視する起業も増えることが予想されます。


あなた自身もセカンドキャリアでの起業を目指して見てはいかかでしょうか、「自分の好きなことを自分ペースで仕事をする」ことで、「ゆるやかな起業家」とうい働き方を選択肢として考えてチャレンジしてみてはいかがでしょう。

 

参考資料; 日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」より
日本政策金融公庫「起業と起業意識に関する調査(特別調査)」結果から