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お葬式について

「わたしが死んだら火葬するだけでいいからね」

80歳を超えた2年ほど前から、ひとり暮らしをしている母親がことあるごとに繰り返すようになりました。

通夜や告別式をおこなわず、死んだら火葬するだけのお葬式にしてほしいという希望です。最近増えているお葬式で火葬式や直葬といわれ、首都圏では5件に1件が直葬というデータがあります。

直葬を希望する人が増えているのは、自分のお葬式を自分で考える時代になってきたということもありますが、老後の生活や介護などでお金が掛かることを心配して、葬儀費用の負担が少ない直葬を選択しているという背景もあります。

終活の話をすると必ず出てくる「残された家族に迷惑を掛けたくない」というキーワード、うちの母もご多分に漏れず同じ心境のようですが、親の葬儀を負担と感じるか最後の親孝行と考えるかはお互いが「どう生きてきたか」によると思います。

離れて暮らしている子供としてはお葬式の負担を考えてくれるより、訃報を伝えるお友達と連絡先を分かるようにしてほしいということが一番の希望です。

お葬式にお金を掛けず簡単に済ませればいいと言う気持ちも分かりますが、忘れていけないのは、お葬式は亡くなった本人だけのものではなく、残された家族が故人を見送る大切な時間でもあるということです。

「故人の希望どおりに直葬をしたが、簡素なお葬式で気持ちを整理することができなかった」と後悔している遺族も少なからずいらっしゃいます。世間体などを気にして無理にお金をかける必要はありませんが、お葬式の内容によっては家族に悔いを残す可能性もあることを覚えておいてください。

一緒に過ごしている家族でもそれぞれの想いが違うことはよくあることです。お葬式はやり直しができないので、自分のお葬式をどうするか決めているときは話し合えるうちに家族の気持ちを聞くようにしましょう