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お墓について

「私のお墓は買ってあるからね」

今年のお盆に妻の実家へ帰ったとき、義母がいきなり切り出してきました。

よくよく聞いてみると、県内にある納骨堂に申し込みを済ませているとのこと。しかも10年前から準備しているそうです。このことは義父も最近まで知らなかったらしく、一緒のお墓に入らないことについて少しショックを受けていました。

 妻にそれとなく聞いてもらうと、義母は姑との関係が悪かったそうで「一緒のお墓に入るなんて死んでまで苦労したくない」というのが理由のようです。

 義母だけではありませんが、私も2年ほど前から自分ひとりのお墓を希望する人や、結婚していても夫の家の墓でなく実家の墓に入りたいという相談を受けるようになりました。

理由は様々ですが、終活をはじめることで自分の入るお墓を自分で選ぶ人が増えているのは確かです。

 また、お墓の案内で増えてきているのが、子供たちにお墓を守っていく負担を掛けないように樹木葬や海洋散骨、永代供養付き納骨堂を紹介してほしいという相談です。

お墓を継ぐ人がいないというのは、「おひとりさま」や「子供がいないおふたりさま」が以前から抱えている問題ですが、最近では子供がいるご家族からの相談も少なくありません。

 その理由として、就職や進学などで子供たちが地方から都会へ出ていったあと、実家に戻ってこないという問題が一番にあります。生まれたところで生涯を過ごす人が少なくなったことで、先祖代々の墓を守っていくことが難しくなる家が増えています。

 そういう社会的な背景も含めて、いまは墓のありかたを見直す時期になっているのかも知れませんが、そもそも一般の庶民に先祖代々のお墓が普及したのは明治以降なので、個人のお墓を求めるほうが自然なのかも知れません。

お墓のかたちに正解はないと思いますが、大切な人を供養する気持ちだけは持ち続けたいですね。