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【空き家活用編1】空き家を活用して、創業支援 

              

60年の古民家を活用して、子ども食堂を開設!                    

私が所属する越谷市住まい・まちづくり協議会では、月に2回「空き家等なんでも相談会」を実施する一方、所有する空き家等を売却したい、賃貸したいという人に「空き家バンク」に登録いただき、これを運営管理していることは前回述べたとおりです。

 10年以上空き家になっていた市内旧日光街道に面した築60年、延床面積100坪の店舗兼住宅の古民家をオーナーから預り、空き家活用見学会・ワークショップを6回開催して、借主を募集しました。

最終的に、住宅部分を使って子ども食堂を運営するグループが一括で借り上げ、店舗部分で子どもの木工教室を運営するグループにサブリースする方向で決まりました。

異なるグループがチャイルドプレイス(子どもの居場所)という共通コンセプトで、空き家をシェアして、活動展開していくことは、地域に子どもたちを媒介とした新たなコミュニティを創出するという意義もあります。

子ども食堂は、子どもやその親、および地域の人たちに対し、安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供するために、2010年代頃より活動が活発化し、孤食の解決、子どもと大人たちの繋がりや地域のコミュニティの連携の有効な手段として、全国的に急増していて、その総数は、2018時点で全国2千か所以上と言われています。

運営は、NPO法人や民間団体、住民による有志、個人などによるものが殆どで、多くの場合営利目的でやるものではなく、スタッフもボランティアによるものが大部分です。

空き家は、そこを利用する人たちが新たな価値を見出し、そこを利用する人たちの生き方をも拡げていくものです。先の事例でみれば、子ども食堂に来る子どもたちと木工教室に通う子どもたちが交流できるだけでなく、それを運営する大人たちも協同して、新たな活動を展開していく素地があるように感じます。10年間空き家だった場所が、新たな価値をもって生まれ変わり、コミュニティの創出になりました。

私は子ども食堂のような社会貢献活動を行う団体や個人に対し、空き家を貸したい人とのマッチングを通して、ささやかながらも地域課題を解決する一助になればと思っています。

  • 60年の古民家が子ども食堂に生まれ変わる!

空き家をDIYして起業する

私が代表を務める「一般社団法人こしがや空き家活用協会」では新たに起業して事業を始める人の創業支援もしています。

限られた資金をもとに起業する人が多いなかで、事務所や営業所設置にかかる固定費はできる限り抑えたいと考えます。飲食業ほかの立地条件を選ぶ職種はテナントを限定されますが、それ以外の職種の場合はなるべく安価な物件を探すのが一般的です。

特に、若者の起業家は空き家を自分でリノベして活用するDIYでやる人が増えています。築30年の一戸建ての家を現状で貸したいオーナーと宅配の弁当屋を起業してやる二人の若者をマッチングした事例です。

貸主は親から相続した実家を賃貸するものでしたが、2階建て4LDKの比較的大きな家で家財は殆ど残されたままでした。また、設備関係もそのままでは使えず、通常なら家財の片付けを含めると、300万円近くかけなければ使用できない代物です。

しかし、事業用物件の候補としていくつもの物件を見てきた二人は、作業スペースとして必要なリビングが普通の家に比べてかなり広く、通常の家賃相場からすれば、3分の1程で借りられるこの物件をほぼ即決で決めました。

起業家の彼らは、それまで別々の賃貸マンションに住んでいましたが、これを機会に物件の2階の部屋に引越して、住み始めました。今までのワンルームに比べて広々とした居住スペースが職住一体で確保できたことも大きな幸運だったようです。

いくら家賃が安くても、居住だけで300万円を初期投資する人はいませんが、発想を変えて事業用ならば、この条件でも成立します。二人分の住むところまで一緒に確保できた彼らはかなりラッキーだったと思います。

最近、彼らの事業も徐々に軌道に乗ってきたということです。

)DIYは、英語の「Do It Yourself」の略語。専門業者に任せずに自らの手で自らの生活空間をより快適するため工事しようとする概念。主に住居などの部分的な補修作業を指すが、住宅全体の補修、更にはログハウスなどの小屋建ても含まれる。日曜大工同義であるが、DIYは自らで出来ることであればその規模を問わないという点で違う。